登場人物2


■勇者A(エリック=スペンサー)

メグ(ルチナリスの幼馴染み)の兄。
 勇者オタク。方向音痴。ゼス(ノイシュタイン隣町)出身。
 妄想が激しく、その為ファンタジー系には順応力が高い。
 実戦経験は皆無。そのため鎧も剣も光り輝いている。
 読書家(嗜好に偏り有)で、創作話をいかにも体験談のように語るのが上手い。おっ〇いは至高。
 聖剣(?)の持ち主。
 海の魔女事件の後は、町長宅で住み込みの護衛と言う名称の食客《しょっかく》扱いをされている。



 身長   :168cm
 髪色   :くすんだ金
 瞳色   :ハシバミ色
 一人称  :僕
 作中呼称 :勇者様、勇者、エリック、エリくん





 ■勇者B

  魔王退治にノイシュタインを訪れる冒険者の総称。
  主にパーティのリーダー格(剣士)がそう呼ばれることが多い。

■町長

ノイシュタイン城城下町を治める政治家。50代。
 町長を5期に渡って務めている。6期目の選挙にも出る予定。
 口から先に生まれて来たような性格で、放っておくと際限なく喋り続ける。
 事あるごとに手土産に菓子折りを持ってやってくるが、領主は甘いものが苦手なのでそのほとんどがルチナリスとガーゴイルの腹に収まっていることを知らない。
 孫が2人。名前はマリーとアンナ。
 奥さんは(手前味噌ながら)美人で料理上手らしい。


 一人称:私

■ソロネ

天使。勇者A(エリック)の相方。失った聖女の代わりを探している。
 高慢で高飛車。お姉様系。趣味は美容と買い物。
 実を言えば性別はないが、外見も性格も女性になりきっている。
 態度が馴れ馴れしいのでルチナリスからはグラウスの元カノ《元・彼女》ではないかと疑われているが、そんな事実はない。
 
 攻撃魔法は炎の輪、それ以外に回復、白魔術も得意。
 特に白魔術は魔族を|浄化《殺》してしまうので、魔族にとっては天敵である。

 勇者の相方ではあるがいつも連れ立っているわけではなく、どちらかと言えば聖都ロンダヴェルグにいることが多い。



  身長   :177cm
  髪色   :金
  瞳色   :金
  一人称  :あたし
  作中呼称 :ソロネ、お姉様、金髪美女

■メグ(マーガレット=スペンサー)

勇者《エリック》の妹。ルチナリスの幼馴染み。
 メグはマーガレットの愛称。
 ミバ村襲撃前に引っ越し、今はゼス(ノイシュタインの隣町)に住んでいる。
 転んだところを青藍に助けられて以来、淡い恋心を抱いていた。
 次代聖女候補として聖都に見い出されるも、その後、行方不明となる。
 ルチナリスより背が高く、黒目がちの大きな目と華奢な手足で、歩くだけで通りすがりの男をおとせる(らしい)。
 隣町に引っ越してきた当初は引っ込み思案で友達も少なかったが、元々の性格は決しておとなしくはなく、むしろ目的のためには何でもする行動力がある。
 


 髪色  :濃茶
 一人称 :あたし
 作中呼称:メグ、マーガレット、聖女候補、勇者の妹

■小間物屋の女店主

ノイシュタイン城下町で小間物屋を切り盛りしている女性。既婚。
 調理器具、文房具から装飾品に至るまで、ありとあらゆる雑貨を取り扱っている。
 ※但し田舎町の小さな雑貨店なので品揃えはやや劣る。
 ルチナリスにとって城下町での数少ない話し相手でもある。

 噂好きで、城下町で起きている事件はほぼ彼女から聞くことができる。
 ルチナリスと青藍が実の兄妹ではないと薄々察している。



 身長:160cmくらい
 瞳色:緑
 髪色:紫がかった灰色

■リド、アルド


■リド

 かつてカリンが冒険者をしていた頃の仲間。料理人。パンが得意。
 パーティを解散した後は行方知れずだったが、町長宅の料理人として現れる。
 パン焼き釜を自作するほどで、何時《いつ》かは自分の店を出すのが夢。
 魔王復活後はパン販売馬車に乗り、アルドと共に聖剣を探す旅に出る。

 アルドより年上で、名前が同じ韻《いん》を踏んでいることから弟のように思っていた(血縁関係はない)。


 髪色:灰味がかった青
 瞳色:灰味がかった緑



■アルド

 かつてカリンが冒険者をしていた頃の仲間。勇者。
 幼馴染みのカリンに気があったが、魔王討伐失敗時に捨てられ、以後、行方不明。後に闇に染まった聖剣ジーザスフリードを持って再度ノイシュタイン城に現れ、青藍に傷を負わせるものの利き腕を負傷。
 その後、もう1度現れたが既《すで》に廃人と化し、戦える状態ではなかった。
 城の外に放り出されていたところをリドに拾われ、魔王復活を機に新たな聖剣を求めて旅に出る。
 が、精神は壊れたまま正常には戻っていない。


 髪色:灰